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炭火派?ガス派?ガスグリルで本格バーベキューを楽しもう

バーベキューをしようとアウトドアショップやホームセンターなどにバーベキューグリル(コンロ)を見に行くと、ガスグリルと炭火グリルがあるのに気付いた人もいると思います。
日本では炭火グリルを使っている人をよく見かけますが、燃料の違いの他に、ガスグリルと炭火グリルに大きな違いは何かあるのでしょうか。
そこで今回は、ガスグリルと炭火グリルそれぞれの特徴や、ガスグリルを使ったバーベキューの楽しみ方をご紹介します。
1.ガスグリルと炭火グリルの特徴とは
キャンプ場やバーベキュー場に行くと、炭火グリルを使っている人達を多く見かけませんか?
でも、バーベキューの本場アメリカでは、7割の人がガスグリルを使っているそう。
なぜ日本ではガスグリルではなく炭火グリルの方がよく使われているのでしょうか。
使い勝手や、食材に与える効果などを説明していきます。
1-1.ガスグリルのメリットとデメリット
ガスグリルの一番の特徴は簡単さ。
炭火グリルのような火起こし作業が必要ないのですぐに調理が始められます。
≪メリット≫
- ガスボンベをセットして点火スイッチを押す(回す)だけなので、すぐ火をつけられる。
- 火力の調整が簡単にできるので、本格的な料理を作れる。
- 炭のように灰が多く出るわけではないので片付けが楽。(食材が燃えたカスが多少出るぐらい)
≪デメリット≫
- ガスグリルは小型のものでも1万円以上、大型のものだと数十万円するので、炭火グリルより高価。
- なんとなくバーベキューの雰囲気を感じにくい。
1-2.炭火グリルのメリットとデメリット
炭火グリルの特徴は何と言っても遠赤外線。
遠赤外線で焼いた肉は、旨味や肉汁を中に閉じ込め、美味しく仕上がります。
≪メリット≫
- 炭火グリルは5000円以下のものも多いため、ガスグリルに比べて安価。
- 遠赤外線の効果で食材に均一に火が通り美味しく焼ける。
- 食材から出た水分が炭に落ちた時の香りや炭の香りが食材につき、燻製のような日本人好みの風味になる。
- バーベキューをやっている感が強い。
≪デメリット≫
- 火起こしに時間がかかる。
- 火力の調整が難しい。
- 終わった後の炭の処理が面倒。
2.ガスグリルは初心者でも簡単に扱える
上記でお話ししたように、ガスグリルは火起こし~後片付けが簡単で、細かく火力の調整をする事が出来ます。
キッチンで調理するのと同じような感覚で使えるワケです。
なので、バーベキュー初心者でも扱いやすく、調理もしやすいのです。
日本でガスグリルを使う事を考えると、キャンプ場やバーベキュー場に持っていく事になるので、小型の数万円ぐらいで購入できるものが主流になりますが、本場アメリカでは庭に大型の数十万円するガスグリルを設置している事も珍しくないので、日本とはスケールが違いますね。
日本人がバーベキューをする頻度はアメリカ人ほど多くはないので、大型のガスグリルより、小型の比較的安価なガスグリルが良いでしょう。
3.フタ付きガスグリルで蒸し焼きにしよう!
ガスグリルの購入をお考えなら、フタ付きのガスグリルが絶対オススメです!
炭火グリルでは難しい、蒸し焼きが簡単にできるからです。
塊の肉や分厚い肉など、中までなかなか火が通らない食材にもフタ付きガスグリルでじっくり火を通す事ができます。
炭火グリルでは難しい火力の調節も簡単にできるので、絶妙な蒸し焼き加減で調理ができるのが良いですね。
ステーキ屋のような、レアやミディアムレアといった細かい焼き加減も比較的簡単にできるのも特徴です。
炭火グリルだとすぐ乾燥してしまう焼き野菜も、蒸し焼きにする事で野菜の旨味を最大限に引き出したみずみずしい状態で食べる事ができます。
4.【本格派】ガスグリルでアメリカンスタイルを!
日本は霜降りの牛肉が大好きなのに対し、バーベキューの本場アメリカでは赤身で少し噛みごたえのある牛肉が好まれます。
霜降りで柔らかい牛肉も美味しいのですが、ギュッと噛むほど濃い肉汁があふれ出す赤身肉を使ったバーベキューはホント美味しいんです!
脂がない赤身肉は炭火グリルで焼くとパサパサになりやすいのですが、ガスグリルなら火加減の調節も簡単ですし蒸し焼きもできるので、かなりしっとりと焼きあげる事もできます。
それと、日本のバーベキューは小さな肉を焼きながら食べるのに対し、焼きあがった塊の肉を切り分けて食べるのがアメリカンスタイルなので、アメリカンスタイルで本格的なバーベキューがしたいという人にはガスグリルがオススメです。
4-1.バーベキューでハンバーガーにかぶりつく!
アメリカの映画やドラマで、バーベキューでハンバーグを焼いているシーンを見た事がありませんか?
日本のバーベキューでハンバーグを焼くというのはあまり聞きませんよね。
日本で主流の炭火グリルでハンバーグを焼くというのはできない事はないですが、焦がさないように、かつ、中まで火を通すにはかなりの技術を要します。
しかし、蒸し焼きが得意なガスグリルならハンバーグを焼くのはそんなに難しくないんです。
そこで、ガスグリルを使って是非作って食べていただきたいのがアメリカンなハンバーガー!
バーベキューにはあんまり手をかけたくないという人も少なからずいると思うのですが、ハンバーグは1から作る必要はありません。
スーパーや肉屋で売っている、焼くだけの状態で売られているものを使いましょう。(もちろん全て手作りでも良いのですが)
ただ気をつけたいのは、『黒毛和牛の挽き肉を使ったハンバーグ』のような脂分が極端に多いものを使うとアメリカン要素が弱くなってしまうので、できるだけ赤身の挽き肉を使ったものを選びましょう。
ハンバーグの他に挟む具として作ってみてほしいのは、コールスロー。
細く刻んだ(みじん切りか千切り)キャベツやニンジンにマヨネーズや酢や塩コショウで味付けをしたものをハンバーグと一緒にバンズに挟むのです。
その時、バンズも軽く色が付くぐらい焼いておくのをお忘れなく。
バンズはハンバーガー用のでもいいですが、食パンでも全然大丈夫です!
5.【まとめ】ガスグリルは初心者にも上級者にもオススメ
周りのお店を見ても炭火焼き鳥や炭火焼肉の文字がたくさん目についてしまうほど日本人は炭火が大好きですが、お手軽さ、簡単さで選ぶならガスグリルが断然オススメです。
バーベキュー初心者でも、色々なレシピを知っている上級者でも扱う事ができるのがガスグリルの最大の特徴です。
是非、今回の記事を参考にガスグリルでのバーベキューをお試しください!